歴史

上流階級のエリートが欲するオブジェを生み出すというビジョンと優れたノウハウによって培われてきた144年の歴史の旅へようこそ。高品質の優れた素材を尊重し、芸術と呼ぶにふさわしい職人技術を大切に育むエス・テー・デュポンの伝統は、その歴史のいたるところにしっかりと根付いているのです。

1872 先見の明を持ったひとりの人物

25歳のシモン・ティソ・デュポンはナポレオン3世のカメラマンであり、鋭い美的センスの持ち主でもありました。彼のビジョンは、パリの上流階級のために独自のスタイルを持った特別な旅行トランクをデザインすることでした。

1872 先駆的な工房

パリのデュー通りに設けられた旅行鞄と革製品用の工房で、社交界の上流階級に向けてさまざまなトランクが作られました。

1880 優れた製品

オーダーメイドのディテールとイニシャルが入ったトランクは、間もなくヨーロッパの上流階級の間で必需品となりました。ナポレオン3世とウジェニー皇后も、彼の最初の顧客の中に名を連ねていました。

1884 比類のないクオリティとノウハウ

1884年、エス・テー・デュポンは当時世界最大手の小売業者のひとつ、レ・グラン・マガザン・デュ・ルーヴル(ルーヴル百貨店)の正式納入メーカーとなりました。

1919 新たな発展

工房の経営は、1919年にシモン・ティソ・デュポンから二人の息子ルシアンとアンドレに引き継がれます。1921年、二人の兄弟は、エス・テー・デュポンの高級トランク・トラベルケースへの高まる需要に応えるため、パリ、デュー通り8番地2にあった邸宅を買い取り工房としました。

1924 故郷の地へ

注文はとどまるところを知らず、5年後に二人は、パリからアルプスの麓、アヌシー湖に近い、オート=サヴォワ県のファヴェルジュの町に工房を移転しました。この地はデュポン家の故郷であり、エス・テー・デュポン製品は現在もこの場所で作り続けられています。

1925 ファヴェルジュの工房

エス・テー・デュポン製品は、ヨーロッパで一番の透明度で知られるアヌシー湖の畔に位置する、美しい自然に囲まれた工房で作られています。

1928 美しい自然の景色

アルプスの澄み切った空気、青空、透き通った水は、シモン・ティソ・デュポンと息子たちにとって文字通りインスピレーションの源となり、今日もなお環境保護と持続可能な発展におけるエス・テー・デュポンの進歩主義的社風に影響を与え続けています。

1929 ニューヨーク

ルイ・カルティエの傘下に入り、ニューヨーク5番街にあるカルティエのブティックでトランクやトラベルケースが売られるようになると、エス・テー・デュポンはたちまち成功を収め、ラグジュアリーなトラベルアクセサリーの基準を確立するに至りました。

1930 類を見ない革新技術

1930年、ルシアン・ティソ・デュポンは、自社製のトランクやトラベルケースに使われる高級レザーを加工するための画期的なプロセスを発明しました。ダイヤモンドパウダーを使用した、ダイヤモンドなめし技法です。これにより、レザーに優れた耐久性としなやかさを与えることができます。

1930 耐久性に優れたレザー

ダイヤモンドなめしのレザーは、特に熱や湿気などの旅行時の厳しい条件に耐えることができました。この洗練された技術は現在もエス・テー・デュポンの「ソフト ダイヤモンド」シリーズで使用されています。

1934 王のマルティエ

エス・テー・デュポンは、高品質素材と非の打ちどころのない職人技術を誇る由緒ある高級トランクメーカーとしてその名を馳せるようになり、王室や皇族、世界の指導者、映画界の大スター、ファッションリーダーが顧客として名を連ねました。「より美しく。より高価に。より革新的に。」というのが、ルシアン・デュポンのモットーでした。

1941 マハラジャのための純金ライター

パティアラのマハラジャが、ハーレムのために漆仕上げのミノディエールと呼ばれる小型の美しいイブニングバッグ100個と、その中に入れるソリッドゴールド製のライターを注文しました。エス・テー・デュポンの職人たちは、芸術的な創意工夫を凝らし、世界で初めての高級ライターをデザインしました。

1947 象徴的なスタイル

ハリウッド俳優ハンフリー・ボガートは、飛行機旅行や、週末に彼が所有するヨット「サンタナ」での船旅に使う軽くて丈夫なトラベルバッグをエス・テー・デュポンに依頼しました。

1947 王女のためのトラベルケース

当時、フランスを代表する皮革製品ブランドとして知られていたエス・テー・デュポンは、後にエリザベス女王2世となるエリザベス王女へのウエディングプレゼントとしてトラベルケースの製作依頼を受けました。

1951 ウィンザー公爵夫人

相変わらず世界中のエリートを対象として製品を作り続けていたエス・テー・デュポンは、1951年にウィンザー公爵夫人のためにトラベルケースを特別にデザインしました。

1953 オードリー・ヘップバーン

アンドレ・デュポンは、初のレディース・ハンドバッグ「リヴィエラ」を限定シリーズとして発表しました。素材はエキゾチックレザーなどを使い、スペシャルオーダーにも対応しました。このバッグを最初に手にした顧客のひとりが、オードリー・ヘップバーンです。

1962 芸術品

パブロ・ピカソは、自ら所有していたエス・テー・デュポンのライターから3つを選び、漆にデッサンを施して独自のライターに仕上げました。こうして、息子と義理の娘には「アルルカン」と「ピエロ」、友人には「ファウヌス」を描いたライターを贈りました。

1973 ステータスシンボル

ジャクリーン・ケネディ・オナシスの、「愛用している特注ライターにマッチするようなペンがあったら」という言葉を受けて、エス・テー・デュポンは彼女のライターのホイールにヒントを得た最初の高級ボールペンをデザインしました。

2004 エス・テー・デュポンとポップアート

2004年、強烈なイメージ持った作品で有名なアンディ・ウォーホルによるポップアートのモチーフをあしらった、ライターおよび筆記具のアンディ・ウォーホル限定コレクションを発表。マリリン・モンローのお気に入りのライターはゴールド製の「LIGNE 2」と言われていたことから、マリリン・モンロー ライターはまさにぴったりのオマージュです。

2004 ジェームズ・ボンドとエス・テー・デュポン

世界一有名なスパイとの10年にわたるコラボレーションを通してエス・テー・デュポンから発表された3つのジェームズ・ボンド限定コレクションは、洗練されたスタイルと革新技術を備えています。2015年の最新作『007スペクター』にちなんだ最新コレクションは、世界で初めて、シリーズを象徴する銃身をイメージしたデザインが特徴です。

2011 デザインとコラボレーション

2011年、カール・ラガーフェルドとエス・テー・デュポンのコラボレーションが始まりました。ファッションデザイナーのビジョンを通して、彼の磨き抜かれた創造的センスと、当社のアトリエに受け継がれる豊かな伝統と専門技術が遺憾なく発揮されています。

2011 新世代の顧客

英国のロイヤルウェディングを祝ってのフランス政府からの贈答品としてエス・テー・デュポンの製品が選ばれたのは、大変光栄なことでした。

2013 技術的遺産の保護

2013年、エス・テー・デュポンは、フランスの権威ある無形文化財企業(Entreprise du Patrimoine Vivant=EPV)認定ラベルを付与されました。これは、類まれなる職人技術を有する企業に与えられる栄誉で、優れたスキルの育成・継承に対する不断の努力が認められたものです。

2013 世界で最も高価なライター

2014年、エス・テー・デュポンは、ルイ13世時代のバロック様式にインスピレーションを汲んだ芸術作品ともいえるライターを、子孫にあたるプリンセス タニア・ド・ブルボン・パルムのデザインで制作しました。このゴールド製のマスターピースには、計41カラットを超えるサファイアがセットされており、世界で最も高価なライターとしてギネスブックに掲載されました。

比類ないノウハウ

極上の高級品を生み出す情熱。デザインアトリエでは、さまざまなアイデアと革新が活気づき、高品質が現実のものとなっています。

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